子供の頃のトランシーバーごっこで「線も何も繋がっていないのに離れたところと話すことができる!!」という素朴な感動をうけた少年(少女)時代を過ごした人も、だいぶ少なくなったとは言えまだいることでしょう。
ところが、条件(距離・間を遮るものの数や種類)によっては途切れ途切れにしか聞こえなかったり、呼べど叫べど返事がなかったり……。かと思えば、偶然、ほかの人とつながったり。
「伝送路の損失が……」などといったことを考えるまでもなく、隣にいる人と話す程度の声量では教室の端と端では会話ができないし、布団の中に潜って声を出せば面と向かって話すのより聞こえにくく、近くにべつ人がいればその人とも会話ができるいというのと同じことを「波」という性質が同じ「電波」というもの(注1)を使って行っていたのです。
そんな素朴な感動を味わってみませんか? 望めば、そして努力すれば、ある程度科学的な理解をすることも可能です。音声だけでなく、短点と長点の組み合わせで意志を伝えるモールス通信や静止画や動画を使った通信も可能なところ、それがアマチュア無線です。
「インターネットを使えば外国とでも苦労することなく連絡を取ることができるじゃないか」なんて言わないでください。
スポーツカーに乗っている人に「タクシーなら自分で運転しなくても行けるじゃないか」と言うことが的はずれなこと以上に的はずれなのです。アマチュア無線は連絡無線ではないのですから(注2)。注釈
- 音も電波も「波」だが、音は空気の振動、電波は「電磁界」なるものの振動
- 非常通信に協力することもあるが、あれは法で認められた「目的外運用」であって、大災害時に学校が避難場所に指定されるのと同程度のこと。本来の運用方法ではない。